大学では電気電子工学科で、ソフトの設計をメインに、通信やハードの設計など広く学んでいました。しかし、社会人になったら自分の手で、形あるものを作ってみたいという思いがありました。そこで、ハード設計に関われる企業を志望することに。DXアンテナは、いわゆる大企業と呼ばれる規模の会社ではありませんが、その分、一人ひとりの役割の範囲が広く、ハードの設計において幅広い知識と技術が身につけられます。さらに、弊社はハードとソフト、どちらの設計も自社で行っています。そのため、ここなら私が大学で学んだことを活かしながら、思い描く仕事ができると考え、入社することにしました。
当社は１人の設計士が、製品の全行程を担当するスタイルです。私が手掛けている製品は、集合住宅向けのブースター。アンテナで受信した電波を増幅するための機器です。私はその製品の構想から回路図、基板の設計、検証、生産に至るまでの工程を一貫して担当しています。入社して4年間、このブースターに携わっているので、製品への理解もずいぶん深まりました。そのおかげで、入社当初に比べると課題に対する仮説の立て方の幅が広がり、問題を解決するスピードも格段に向上したと感じています。今後は身につけた知識を応用して、新たな製品開発にも取り組みたいです。
製品をつくるだけでなく、コストを抑え、より利益を生み出すことを考えることも私の仕事です。品質や機能性を維持して原価を抑えることは、一筋縄にはいきません。そのために設計や部品を変えながら、試行錯誤する日々。ただ指示通りに製品を作って終わるのではなく、全体の販売数や利益まで考慮に入れることで、私の製品がどのくらい世の中や会社に貢献しているのかを身を持って知ることができます。私にとっては、それが何よりのやりがいです。またその答えも常に1つではなく、自分なりの正解を導き出せることも、この仕事のおもしろいところだと感じています。
今はとにかく多くの勉強と経験を積み重ねる時期だと捉え、何でもいろいろなことに挑戦したいと考えています。近い将来、プロジェクトリーダーとして製品をつくれるようになることを目標に掲げながら、今携わっているハードの製品だけでなく、ソフト開発など他分野にも積極的にチャレンジしたいです。エレコムグループでは、コンシューマー向けのソフト製品開発も広く展開しています。そうした製品の設計に携わることができれば、これまでとは違う知識ややりがいを得られることはもちろん、自分の成長にもつながるはず。常に好奇心を持ち、ものづくりに貪欲な姿勢を大切にし続けたいです。
