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【コラムVol.7】セキュリティカメラを屋外に設置する場合の選び方と注意点

近年、不審者や不法侵入に関するニュースで、セキュリティカメラが記録した映像を目にする機会が増えつつあります。今では商業施設やビルだけでなく自宅へ設置するケースも増え、セキュリティカメラを見かける機会も多くなっています。また、便利な機能が搭載され、遠くの映像も鮮明な画像として記録でき、夜間でもカラー撮影できたりと性能面でも日々進化を続けています。

 

 

しかし、セキュリティカメラをいざ導入しようとしても、その種類の多さでどのようなカメラを選んで良いか迷ってはいませんか。
この記事ではセキュリティカメラを屋外に設置する場合の選び方と注意点をご紹介します。

 

屋外用セキュリティカメラを設置するメリット

 

セキュリティカメラの設置をご検討中の方は、施設・店舗の出入口やエントランス部分など、屋外への設置を考えている方も多いのではないでしょうか。
実際に屋外へセキュリティカメラを設置するメリットには、以下のような点が挙げられます。

 

建物内への不審者の侵入を防ぐ

建物や外構部分(門や塀など敷地内の建物以外の部分)に対するいたずらや、損壊などにともなうトラブルの防止、駐車場や駐輪場における車上荒らしや車両盗難の防止など、セキュリティカメラは侵入などが発生した際の犯人追跡に役立つというイメージがあります。しかし、屋外に設置されるセキュリティカメラにおいては、侵入や犯罪行為の抑止(予防)がもっとも効果があると考えられています。特に建物の外周は死角になりやすく、侵入やいたずら・トラブルの可能性があります。
セキュリティカメラなら、不審者の標的にされにくいといった効果が期待でき、万一侵入などが発生した場合も、撮影された映像が証拠となるため、屋外用セキュリティカメラは二重のメリットを得ることができます。

 

屋外用セキュリティカメラの種類

 

屋外用セキュリティカメラには、設置する箇所や状況に合わせてさまざまな種類があります。ここでは屋外用セキュリティカメラの種類を、形状別にご紹介します。

 

バレット型カメラ

一般的にセキュリティカメラと聞いて思い浮かべる形状に近い、直方体の箱型形状のカメラです。ドーム型よりも見た目の威圧感があり、侵入や犯罪行為の抑止効果が高いメリットがあります。

ドーム型カメラ

半円形で、ドーム状の形をしたセキュリティカメラです。レンズを含むカメラ本体がドーム型カバーでおおわれているため見た目の威圧感が少ない点が特徴で、建物の外観やエントランス、ロビーなどの雰囲気を損ないません。カメラのレンズが向いている方角を判別しにくく死角が分かりにくいため、不審者が犯行に及びにくいという利点もあります。

 

屋外用セキュリティカメラの選び方

 

セキュリティカメラの種類を簡単にご紹介しましたが、選ぶ際にはカメラの形状以外にもさまざまなポイントがあります。ここでは、屋外用セキュリティカメラを選定するポイントをさらにくわしくご紹介します。

 

画素数で選ぶ 

防犯対策として使用する場合には、画素数200万画素以上のものを選定しましょう。画質が悪いと拡大した場合にはっきり映らず顔の識別などができません。200万画素以上であれば、撮影映像から人の顔や車のナンバーなどもしっかり確認することができます。

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耐久性のあるカメラを選ぶ

屋外に常時設置するセキュリティカメラは、日光や雨風の影響を受けることになります。防水・防塵機能や耐衝撃性能など、できるだけ耐久性に優れたカメラを選ぶことが欠かせません。

電気機器筐体の耐衝撃性能を表す保護等級は、IEC(国際電気標準会議)62262で規定されている「IK」と呼ばれるコードで表します。

IK等級 エネルギー(J:ジュール) 衝撃に対する保護
IK00 無保護 保護されていない
IK01 0.14J
IK02 0.20J 10cmの高さから落ちる200gの衝撃に耐える
IK03 0.35J 17.5cmの高さから落ちる200gの衝撃に耐える
IK04 0.50J 25cmの高さから落ちる200gの衝撃に耐える
IK05 0.70J 35cmの高さから落ちる200gの衝撃に耐える
IK06 1.00J 20cmの高さから落ちる500gの衝撃に耐える
IK07 2.00J 40cmの高さから落ちる500gの衝撃に耐える
IK08 5.00J 29.5cmの高さから落ちる1.7kgの衝撃に耐える
IK09 10.00J 20cmの高さから落ちる5kgの衝撃に耐える
IK10 20.00J 40cmの高さから落ちる5kgの衝撃に耐える

 

また、防水・防塵性能はIP○○というコードで電気機器の水や固形物に対する保護性能を表しています。IPの後に続く数字がそれぞれ「防塵」と「防滴」の性能を表しています。

 

第1特性数字は7段階で分類されています。数字が大きいほど防塵効果が高くなります。

第1特性数字 説明
0 保護されていない
1 直径50mmの固形物が内部に入らない
2 直径12.5mmの固形物が内部に入らない
3 直径2.5mmの固形物が内部に入らない
4 直径1.0mmの固形物が内部に入らない
5 防塵(若干の粉塵の侵入があっても所定の動作および安全性をを阻害しない)
6 耐塵(粉塵が内部に入らない)

 

第2記号は9段階で分類されています。数字が大きいほど防水効果が高くなります。

第2特性数字 種類 説明
0 保護されていない
1 防滴I 垂直に滴下する水に対して保護されている
2 防滴II 15°以内で傾斜しても垂直に滴下する水に対して保護されている
3 防雨 60°以内の散水に対して保護されている
4 防まつ あらゆる方向からの水の飛沫に対して保護されている
5 防噴流 あらゆる方向からの噴流に対して保護されている
6 耐水 あらゆる方向からの暴噴流に対して保護されている
7 防浸 規定の圧力、時間で水中に沈めても影響がないように保護されている
8 水中 製造者によって規定される条件に従って、
潜水状態での使用に対して保護されている

 

IP65/IP66/IP67は、第1特性数字が「6」のため、粉塵が内部に入らない防塵仕様ですが、防水仕様が異なります。

>IP65の場合
多少の雨には耐えられますが、台風などの激しい雨の場合には浸水の恐れがあります。従って、防滴仕様と言えます。
>IP66の場合
台風などの激しい雨でも浸水の恐れがない防水仕様です。
>IP67の場合
一定時間、水中に沈めても浸水の恐れがないため、完全防水仕様と言えます。

 

機能性で選ぶ 

用途や設置場所など、使用する状況に合わせた機能を備えたセキュリティカメラを選ぶことも大切です。たとえば、おもに夜間の使用を想定する場合は赤外線暗視カメラが適しており、逆光や西日の影響を受けやすい箇所へ設置する場合は、逆光補正機能がついているセキュリティカメラが適しています。

 

用途に合った形状を選ぶ 

先にセキュリティカメラの形状をご紹介しましたが、カメラの形状も設置場所や用途に合わせて選ぶとよいでしょう。一般的にドーム型は屋内、ボックス型は屋外で使用されることが多いとされるため、参考にしてみてはいかがでしょうか。ただし屋外用のドーム型カメラもあるため、形状の選定時は設置の目的などもよく考慮することが大切です。

 

屋外にセキュリティカメラを設置する際の注意点

 

屋外用セキュリティカメラを設置する際には、いくつか注意すべき点があります。カメラの設置時は、以下にご紹介する注意点を意識しましょう。

 

カメラの死角ができないようにする

せっかくセキュリティカメラを設置するのであれば、カメラに映らない箇所(死角)を作らないように留意しましょう。死角があると防犯効果が低減してしまい、死角を狙っていたずらや侵入などの犯罪が行われる可能性があります。カメラの撮影範囲に合わせてカメラの角度を調節し、死角をできるだけ作らないようにしましょう。

 

設置に関する管理者との調整(必要な場合)

設置する施設や店舗が賃貸物件の場合、カメラ設置時に壁や天井などを傷つける可能性があります。また、設置箇所(外壁や共用部分など)に対する原状回復義務が発生するため、セキュリティカメラ設置の際には必ず管理会社やオーナーと調整を実施し、許可が下りた場合のみ設置を行ってください。設置の際も設置箇所をなるべく傷めない方法で設置するようにしましょう。

 

カメラの存在をアピールする

屋外用セキュリティカメラは、できるだけ人の目につく箇所に設置しましょう。また、「セキュリティカメラ作動中」といったステッカーを貼っておくこともおすすめです。不審者にカメラの存在を知らせることで建物に近付けないようにし、トラブルや被害に巻き込まれないように対策を行うことができます。

 

撮影範囲の配慮

カメラの映像に近隣の建物などが映り込むと、トラブルの原因になる可能性があります。死角を作らないことと同時に、映り込みも配慮もしながらカメラの撮影範囲や角度を調節するようにしましょう。
また当社カメラなら「プライバシーマスク機能」を搭載し、映してはいけない部分や録画してはいけない部分のマスク処理が可能なため、周囲への配慮も安心です。

 

設置は専門家への依頼がおすすめ!

セキュリティカメラは、設置箇所の見極めをしっかり行い適した設置方法を検討する必要があり、そうでなければ建物や外構を傷めてしまう可能性があるため注意が必要です。
特に屋外用セキュリティカメラの場合、高い天井や外壁に取り付ける必要があるため、個人で設置することは難しいケースも。また設置箇所の材質や状態によって、必要な資材も異なるため、それらを正しく把握できていないと多くの手間や時間がかかってしまいます。取り付け作業は、できるだけ専門家や設置業者に任せることが安心です。

 

まとめ

本記事では、屋外用セキュリティカメラの選び方と設置する際の注意点についてご紹介いたしました。
DXアンテナでは豊富なラインアップを取り揃えたセキュリティカメラをご用意しております。
導入から工事、保守までしっかりとサポートいたしますので、ご検討の際にはぜひお気軽にお問い合わせください。

導入から工事、保守までしっかりとサポートいたしますので、ご検討の際にはぜひお気軽にお問い合わせください。
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