DXアンテナ株式会社

新着情報

110度CS左旋 放送サービス終了後、ブースターを設置する際の調整方法について

平素は、弊社製品をご愛用いただきありがとうございます。
さて、2024年3月31日をもって、110度CS左旋帯域で(株)スカパー・エンターテイメントが運用していた「スカパー!4K放送」が終了し、放送終了後(2024年4月)以降にブースターの調整をする際の推奨方法についてご案内いたします。
尚、放送終了の2024年3月31日までに調整済のテレビ受信設備に関しては、ブースター再調整の必要はございません。また2024年4月以降、BSアンテナ設置・レベルチェッカーで110度CS左旋で測定しても信号はございません。決して機器の故障ではございませんので以下の測定方法をご参照のうえ調整をお願いいたします。

〉〉2024年4月以降の放送番組表についてはこちら

2024年4月以降ブースターを新たに設置する際、2.5GHz以上の周波数には信号が無くなるため、レベル調整、確認が出来なくなります。またBS左旋放送として運用が継続されている一番高いトランスポンダーBSch14でブースター規格の定格出力レベルの調整を行うと、将来110度CS左旋放送が再開された際、定格出力を超えるリスクがございます。リスクを低減させるためにも、以下の通り2024年4月以降のブースター調整方法が必要となりましたのでご対応の程お願い致します。
リスクによる症状:過剰入力によりブースターの歪が大きくなり、品質が劣化し映像の破綻(ブラックアウト)やブロックノイズが発生します。

 

2024年4月以降のブースター調整方法について

BS・110°CS放送の伝送周波数で最も低い周波数のBS右旋で放送されている【BS ch.1(BS朝日、BSーTBS、BSテレ東、コンバータ出力の中心周波数1049.48MHz)】と、最も高い周波数のBS左旋で放送されている【BS ch.14(NHK BS 8K、コンバータ出力の中心周波数2471.82MHz)】の信号を使用し、ブースターのレベル調整を行います。
BS ch.14を使ってブースターの調整を行う際には、BS ch.14の定格出力レベルが必要になりますが、現在のブースター規格表にはBS ch.14の定格出力レベルの記載がないため、定格出力レベルで運用するためには、BS ch.14の定格出力レベルの換算方法ならびにブースターの定格出力レベルをご案内いたします。

 

各ブースターのBS ch.14の定格出力レベルについて

BS・110°CS帯域内の定格出力レベルはチルト(定格出力レベルの傾き)がついています。チルト幅から換算したBS ch.14の定格出力レベルを算出しています。
チルト:各ブースター規格表のCS/BS-IF帯域の 最も低い周波数と最も高い周波数での定格出力レベル差
※チルトの幅はブースター機種によって異なります。チルト幅が0dBのブースターはBS ch.14chにて定格出力レベル調整で問題ありません。

例:GCU433D1Sの場合のチルト幅

項目 最も低い周波数 最も高い周波数
周波数(MHz) 1032 3224
定格出力レベル(dBμV) 96 103
チルト幅 103dBμVー96dBμV=7dB

■BS ch.14の定格出力レベルの算出方法
BS ch.14の定格レベル=上限定格レベル-(上限定格-下限定格)×(最も高い周波数-BS ch.14中心周波数)/(最も高い周波数-最も低い周波数)
BS ch.14の定格レベル= 103㏈μV -( 103㏈μV-96㏈μV )×( 3224MHz - 2471.82MHz ) / ( 3224MHz - 1032MHz )
BS ch.14の定格レベル= 103㏈μV - 2.4 ㏈
BS ch.14の定格レベル= 100.6㏈μV


計算例:3224MHzの定格出力レベル103 dBμVの製品(GCU433D1S)の場合、2471.82MHzの定格出力レベルは100.6 dBμVになります。

製品名 型番 定格出力レベル BS ch.14ch
定格出力レベル
2471.82MHz
チルト幅 上限定格からのレベル差
1032MHz 3224MHz
CS/BS-IF・UHFブースター GCU433D1S 96dBμV 103dBμV 100.6dBμV 7dB 2.4dB

また、対象製品について詳細をサポートポータルサイト「Dサポ!」へ掲載しておりますので是非ご覧ください。

Dサポ!